1. Top » 
  2. スポンサー広告 » 
  3. 『ノルウェイの森』村上春樹(講談社文庫)
  4. 書評 » 
  5. 『ノルウェイの森』村上春樹(講談社文庫)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • Genre:

『ノルウェイの森』村上春樹(講談社文庫)



 ボクは『海辺のカフカ』より『ノルウェイの森』のほうがより現実的な文章で好きです。タイトルにある『ノルウェイの森』はビートルズの曲だそうです。まだ聴いたことはないのですが、本文とはあまり関係ありません。

 本書は「愛」もそうだけれど、「死」について考えさせられる点が多いと思います。『ノルウェイの森』が簡単にどういう話かと言えば、主人公(大学生)の周りの最愛の人が3人も死んでしまう話です。主人公が彼らの「死」をどう受け止め、どう乗り越えていくのか。『哲学の教科書』でも取り上げましたが、「死」とは哲学の最大の問題であり、哲学者も私たちも「死」がどういうものかはっきりわかりません。「死」とはそういうものだから、最愛の人の「死」を受け止め、乗り越えていくには目の前の非常に困難な壁を打ち破らなければなりません。また時間が解決してくれるかどうかはわかりませんが、長い年月も必要だと思います。時には最愛の人を失った悲しみに打ちひしがれ、自分の命を絶ってしまうことあるかもしれません。JR福知山線の脱線事故で夫を失った妻が、夫の「死」に耐え切れられず、自らの命を絶ったケースもあるのです。でも本書の主人公は最愛の人の「死」を受け止め、明日も生きていこうと決心します。彼らの死んだ分まで自分が生きていくんだと。ボクも二十歳のときに幼馴染の女友達を交通事故で亡くしています。また彼女の他にも小学校のときには同級生の男の子が、中学校のときには同じ陸上部の女の子が共に交通事故で亡くなっています。そのたびに彼(彼女)らの分まで頑張って生きていこうと心に誓ったものです。今でもその気持ちは変わりません。

 「「死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ」たしかにそれは真実であった。我々は生きることによって同時に死を育んでいるのだ。しかしそれは我々が学ばなければならない真理の一部でしかなかった。(中略)どのような真理をもってしても愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできないのだ。どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも、どのような優しさも、その哀しみを癒すことはできないのだ。我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、そしてその学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。」(ノルウェイの森(下)p253)この文章が一番ボクの心に訴えかけた文章です。死は生の対極ではなく、生のうちに潜んでいるもの。言い換えれば、誰でも死と隣り合わせに生きているということ。普段私たちは「死」というものを意識していないだけで、その「死」が自分、または周りの人にいつ訪れてもおかしくないと考えると何だかやるせない気持ちになります。でも人間「死」があるからこそ今を一生懸命生きようと考えるのでしょうね。やっぱり不老不死は嫌です。




ランキング参加中です。いつもありがとう。現在92位!
人気ブログランキングへ
応援お願いします!

Comment

コメントフォーム
このエントリへコメントを書く
(任意)
(任意)
(任意)
(必須) HTMLタグは使用できません
(任意) ID生成と編集に使用します
(任意) 非公開コメントにする

Page Top

Trackback

Trackback URI
http://mrstudyingman.blog81.fc2.com/tb.php/76-d2c98e46 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)

Page Top

大学受験の武器
記憶術 新・原口式記憶術

大学受験は知識量の差が合否を分けると言っても過言ではありません。 感覚的には基礎7割、応用3割。 出るところに的を絞り、基礎知識を徹底的に頭に叩き込めば、基礎の7割で点数を落とすことはありません。 それだけで世の中のほとんどの難関大学に合格できてしまいます。 基礎を侮ることなかれ。 記憶術をマスターすれば、物事を抜群に記憶できることは勿論のこと、頭の引き出しにしまった知識を素早くアウトプットできます。 大学受験だけでなく、それこそ死ぬまで役立つ一生ものの知的財産が身につくのです。

同志社大学商学部を1点差で不合格になった私ですが、受験時代に記憶術に巡り合えていれば、人生が変わっていたかもしれません。

byあちら
参加ブログランキング
人気ブログランキングへ
読者様の投票でこのブログは成り立っています。多くの方がこのブログに来て頂けると、俄然やる気が出てきます。ぜひ応援クリックお願いします!
プロフィール

あちら

Author:あちら
立命館大学卒業。

社会人2年生。

現在大阪市内で一人暮らし中。

将来の目標は投資家になること。

4649!

詳細プロフィール

思索ノート
もう一つのブログ

38thetaの雑感
さらにもう一つのブログ

QR

FC2カウンター

2009年2月28日設置

ブログ内検索
カスタム検索
当ブログ内記事の検索ができます
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログパーツ
なかのひと
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。